その後も、何件か、ストレス事件が起きました。
日程計画の話でサミー部長と話した時のことです。
具体的な内容は少し忘れてしまったのですが、開発日程や工数見積りの話だったと思います。
その計画案を見せた時にサミー部長が言った一言です。
「こんなんじゃダメじゃないの。マイケルにはできないんじゃないの。
ベリックにでも計画させた方がいいんじゃない。」
ベリックというのは、ソフト設計担当で、元々B部署にいた担当者です。
これは、「マイケルは、一担当者以下の能力で、課長として失格」
と言われているようなものです。
この時期、制御仕様がまだ固まってなかったので、精度の高い日程計画は作成できないと思っていました。
とにかく制御仕様の検討に時間をかけたかったのですが、サミー部長は、頻繁に日程計画や工数見積りとかに、茶々を入れてくるので、検討時間が思うように取れない毎日でした。
毎日、日程表の修正をしているような日々だったような気がします。
これまでのサミー部長の言動を聞いていて思ったのですが、どうやらサミー部長は、B部署にいた担当者がとても優秀であると思っているようです。
B部署にも優秀な人材はいましたが、ケリーをはじめ、ほぼ全員辞めてしまいました。
ソフト設計者として一目置いていたジョン、ハード設計者として優秀なコニー、ケリーとザック、この短期間に4名が辞めました。
これだけの人材を失ったのは、会社として大きな損害だったと思います。
辞める引き金を握っていたのは、サミー部長だと確信しています。
私も5人目の犠牲者になるところでした。
というか、もう犠牲者の一人です。
これって、パワハラって言うんですよね。
B部署に異動後の数年間は、毎日の仕事のストレスにより、休日もなんとなく心身が疲れたままで、楽しいはずの家族旅行等も心から楽しめない状態でした。
身体を鍛えるようなこともしたかったのですが、新たな趣味を持つ気力も起きず、
心身共に疲弊した暗黒の数年間でした。