まずは、私の仕事のことや、それまでの経緯について話しておこうと思います。
もちろん私目線で考えていますので、勘違いや偏見はあるかもしれませんが、
私の正直な思いを書いていくことにします。
私の名前はマイケルです。私の性格を説明するには、生い立ちや、職歴など、色々と説明が必要かと思いますが、それについては、ここでは詳しくは書きません。話の流れで、説明が必要になったら考えます。
当時、私のいた会社の一組織が、別会社に吸収され、親会社が代わり、それに伴い、組織変更がありました。
私がいた会社は、ロスアンゼルスのウッドランドヒルズにあるカノーガ社、
親会社は、同じくロスアンゼルスのシミバレーにあるベンチュラ社です。
カノーガ社では、新製品開発を始めていたB部署に、私が所属のA部署の担当者が異動することになりました。
私の仕事というのは、簡単に言えばソフト設計で、もうちょっと詳しく言うと、
電子機器のデバイスを動かすための組込みソフト設計、というものになります。
デバイスとしては、モーターだったり、センサーだったり、多種多数です。
A部署、B部署共、設計部門は、ザックリ言うと、ソフト設計、ハード設計、メカ設計で構成されます。
私は、A部署のソフト設計部門から、B部署のソフト設計部門に異動した、ということです。
当時課長職だった私は、A部署の精鋭ソフト設計者2名を連れて行く形となりました。
トミーとカルロスの2名で、彼らは二人とも若く、社内でもトップクラスのソフト設計者だと思っていましたし、新製品開発を担当することで、まだまだ伸びて行きそうな、頼もしい限りの人材でした。
親会社が代わったことで、当然、新製品開発は、親会社であるベンチュラ社の意向に合わせざるを得なくなり、開発の進め方は従来の方法とは全く変わってしまいました。
新製品開発は、B部署のサミー部長の下、ケリーとフックを中心に先行検討が進められていて、そこに、私が加わって、検討を進めて行くことになりました。
ケリーがハード設計担当だったのですが、彼はソフト設計もできる優秀な人材でした。
ベンチュラ社に出向いて、色々と調査したり、打合せする機会も増えました。
サミー部長の下、私がソフトウェア設計の取りまとめ(課長職)を、ハードウェア設計の取りまとめ(課長職)をコニーが担当する組織となりました。