Senior's Blog

ゴルフ(Golf)、python(Pythonista)、メンタルヘルスに関するブログです。

(6)遅れたソフト設計

ちょっとだけ、ソフト設計に関する話をしておきます。

知らない方はチンプンカンプンかもしれませんが、知っている方だけでも知って欲しいので、書いておくことにします。

ソフト設計ですので、プログラミングの業務があります。

当社ではC及びC++言語(一部、アセンブラ言語も)を使用していました。

A部署ではかなり以前からこの言語を当たり前のように使用していたのですが、B部署では、比較的遅い時期にC言語を使い始めたようです。

ローカルなコーディングルールを決めている会社は多いと思うのですが、B部署にも、そのローカルルールがありました。

その中に、絶句してしまうルールがありました。

「ポインタ使用禁止」です。

ここではポインタの説明はしませんが、ポインタを使うメリットだけ書いておきます。

①高速処理ができる。

②メモリ容量を少なく(節約)できる

③コーディング量を少なくできる

組込みソフトでは、リアルタイム性が要求される場合が多く、また、メモリ容量も制限される事もあります。

また、ソフトウェアの信頼性は、一般的にはそのステップ数=コーディング量に反比例します。

そのため、組込みソフト設計をする上で、C言語でポインタを使わないのは有り得ない話なんです。

推測するに、B部署では、以前にポインタを使用したコーディングでミスをし、その再発防止のためにポインタを使わないことにしたのではないかと思っています。

普通は、ポインタの動きを正しく理解してコーディングできるようにするのが教育であり、再発防止かと思うのですが、残念なことに、間違った対応をしてしまったのでしょう。